卒業検定は、自動車学校を卒業する前に合格しなければならない試験です。本記事では、卒業検定の流れや、合格率などについて解説します。
卒業検定は、実技検定となり自動車学校内のコースと路上コースで行われます。ほかの教習生が同乗する場合が多いため、自分の検定が終わっても、ほかの教習生の検定が終わるまでは同乗したまま試験が進みます。
道順は助手席の検定員が都度コースを指示しながら進める場合が多いようです。運転時間は、自動車学校内と路上を合わせて30分ほどです。
採点方式は、発車前に持ち点100点があり、ミスをするごとに減点されます。終了した時点で70点以上残っていれば合格となります。運転中に70点を下回る減点があった場合は、検定時間が残っていてもその場で終了です。
卒業検定の合格率は70%以上といわれていますので、高めだといえます。しかし、10人受検したら2〜3人は不合格となってしまうということでもあり、しっかり心構えをしたうえで臨みましょう。自分が苦手とする運転技能を把握し、振り返りを行うことも大切です。
ちなみに、運転中にコースの道を間違えてしまっても減点対象とはなりません。あくまでも運転マナーや技術が減点対象となります。
シートの調整忘れや、ペダルの踏み方が適切でない、降車時にエンジンを切り忘れたなどの場合は、5点減点となります。そのほか、発信前のミラー位置を確認していない、停止線より2m以上手前で停止してしまった場合も、5点減点の対象です。
必要のない状況で右側車線を500m以上走行してしまう、車間距離を保持できていない、急ハンドルや泥はね運転などは、10点減点の対象です。また、速度標識よりも5km以上早いまたは遅い場合も減点対象となります。
前進しなければならない場所で0.5km〜1km逆走してしまった、不必要な場所で車線変更をしてしまった、曲がり角で必要な徐行ができなかったなどのミスは、20点減点となります。進路変更をしようとしている車に前方を譲れなかった場合も同様です。
危険運転とみなされる行為があった場合は、その場で試験中止となります。危険行為としては、技術不足により1分以上経過しても発信できない、短時間の間で何度もエンストをしてしまう、踏切の一時停止を行わない、などです。ほかにも、信号無視や逆走などがあった場合には、その場で試験中止となります。
卒業検定に合格できなかった場合は、補修教習を1時限以上受けたあとに再受験が可能です。卒業検定の再受験は追加費用が発生します。自動車学校によって当日の再受験が可能な場合と、翌日以降になる場合がありますので、再受験が必要になった場合は自動車学校に確認してください。
今回ご紹介したもの以外にも減点項目がありますが、これまで教習で習ったことがしっかり頭に入っていれば、合格できる可能性が高いです。これまでの教習内容を復習して、落ち着いて卒業検定に臨みましょう。
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