自動車学校では、運転や駐車といった自動車の走行のほか、「応急救護教習」と呼ばれる負傷者の救護を学びます。本記事では、自動車学校の応急救護教習について解説します。
応急救護教習とは、自動車学校で行われる応急手当の知識と技術を学ぶ講座です。
ケガや病気にかかった負傷者が発生した際の初期対応を学び、緊急時に慌てず適切な行動を取れるよう手順や注意点を学習します。
自動車には交通事故の危険性が伴っており、自分が事故の当事者になる可能性もあります。負傷者の命を救うために、ドライバーと運転にかかわる人すべてが応急救護の方法を把握しておくことが重要です。
事故に遭った人を見つけた際にも、適切な対応を取る必要があります。けが人を前にして何もせずに見守っているだけでは、救護ができません。
交通ルールとは別に応急救護の大切さと手順を知ることは、自動車学校に通う人の責務といえます。
応急救護教習では、膝をついて救護者の心臓をマッサージする実習があります。動きにくい服や靴は避け、床に膝をついても痛くなりにくいズボン(パンツ)スタイルを選びましょう。
ロングヘアの方は人工呼吸の際に髪が落ちてこないよう、ヘアゴムなどで結んでおくと良いでしょう。
指輪やその他のアクセサリーも、活動に支障のない範囲であれば問題ありませんが、手元を邪魔するものは現地で一度外すか、身に着けないことをおすすめします。
必須の持ち物はありませんが、メモを取るためのペンや教科書などは通常通りに持参できます。
応急救護教習は、自動車学校のカリキュラムでは第2段階に入ってから行われます。学科と技能を終えて仮免許試験に合格した後に実施されます。
すでに仮免許を取得し、ドライバーとして一歩近づいている段階です。応急救護教習に臨む際には、運転者として責任ある対応を意識しましょう。
当日は1時間ずつ、合計3時間の講義が行われます。具体的な内容や流れは次のとおりです。
1時間目の座学では、教材や映像を使いながら応急救護の重要性や教習の具体的な説明を受けます。
2時間目からは実技です。実際の現場を想定した確認や模型を使った応急救護練習が始まります。参加者全員で心臓マッサージやAEDの使い方を学びます。
例外として、医師や看護師、助産師や保健師などの免除対象者は教習を受ける必要がありません。すでに普通免許や大型二輪免許を取得している方も、受講は不要です。
応急救護教習は、負傷者の命を守るために、適切な行動を取れるよう知識と技術を磨くための講習です。
119番への通報、救命措置や周囲への呼びかけといった重要な項目を扱います。参加する際は適切な服装や持ち物を準備し、手順をしっかりとご確認ください。
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